一般的に「かぶれ」と呼ばれている疾患で、金属、工業用薬品、化粧品、外用薬などや植物性化学物質が皮膚に接触したために起こることが多く見られます。
それらの原因物質に接触することで皮膚の炎症細胞が活発に働き、かゆみを伴う湿疹を誘発します。
パッチテスト
皮膚に細菌が侵入し感染することで起こる皮膚の病気です。
湿疹や虫刺されなどを掻きこわした部位に細菌が感染し、そこから“飛び火”するかのように周辺や離れた部位に症状が広がります。
とひびの原因菌となるのは主に黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌という種類の細胞で、健康な人の皮膚や鼻の中、のどによくいる常在菌と呼ばれる菌です。
水ぶくれができるタイプ(水疱性膿痂疹)とかさぶたができるタイプ(痂皮性膿痂疹)の2つがあり、それぞれに合わせた治療を行います。
・患部の清潔を保つことが大切です。石鹸をよく泡立てて優しく洗い、シャワーで洗い流してください。
・他の人にうつるため、プールは控えます。
・幼稚園や学校へはガーゼ等で患部を保護できていれば通えます。
・家族間でもタオルや衣類の共有はやめ、一緒に入浴することもやめます。
・外用薬を塗り、ガーゼ等で巻く処置を行います。処置の詳しい方法は診察時にお話します。
疥癬とは、ヒゼンダニ(疥癬虫)という大変小さなダニが人の皮膚に寄生しておこる、かゆみを伴う皮膚の病気です。
ヒゼンダニは大変小さなダニなので直接目で見ることはできないため、顕微鏡での検査をして調べます。
2週間で2回薬を服用するのと、外用薬で治療します。
皮膚の接触でうつりますので、同居者の方も検査をすることをお勧めしております。
水痘とはいわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。
水痘は学校において予防すべき感染症第二種に規定されており、すべての発疹がかさぶた化するまで出席停止とされています。
真菌の感染症で、特に足や手、爪などに感染します。
足や手、身体の皮膚の場合はカサカサやジュクジュクとしたかゆみを伴う場合があります。また、爪の場合は爪が白く濁り、分厚くなってきます。
多くの場合、温泉や銭湯、プールで原因物質をひろってきて家族内で感染してしまいます。夏に症状が悪化し、冬に軽快しますが、最近は生活状態の変化により、必ずしもその限りではありません。
治療方法のご提案
抗真菌剤の塗り薬や内服薬投与
境界の明瞭な大小さまざまな紅斑が多数生じ、その紅斑の上に銀白色の鱗屑(皮膚上皮の角質細胞が剥がれ落ちたもの)が付着する症状です。
肘頭、膝蓋、腰仙骨部、被髪頭部など機械的刺激を受ける部位に多く発生し、かゆみを伴うことがあります。 幼児には比較的少なく、成人に多く発生します。
治療方法のご提案
ナローバンド
外用薬処方
内服薬(オテズラ)
被髪頭部から毛のはえぎわのほか、耳、眉毛部、鼻唇溝、腋窩などに境界が比較的はっきりした淡紅色の湿疹ができます。ふけや鱗屑を生じ、かゆみを伴うこともあります。
疲労、睡眠不足などのストレスがあると再発あるいは増悪しやすいです。 生後数ヶ月の乳児に生ずるものと成人にみられるものとがあり、症状は様々です。
治療方法のご提案
ステロイド外用剤
頭に十円玉ぐらいの大きさの脱毛部分ができる病気です。一般的に男性型脱毛症とは原因が違います。 円形脱毛症には単発型、多発型、多発融合型、全頭型、汎発型などがあります。
精神的ストレスが誘因の一つではあっても主な原因は身体の中のエネルギーが合併することなどによって自己免疫異常が引き起こされているからなのではないかと考えられています。
治療方法のご提案
ナローバンド
内服薬(オルミエント)
外用薬
繰り返し、かゆみを伴う皮膚症状で、多くの場合、家族の中にアレルギー体質の人がいます。かゆみは特に就眠時や夜間にあたたまると強くなることが多いです。
アトピー性皮膚炎の診断は今までの経過と皮膚の症状、家族歴、そして血液検査で診断します。また、血液検査で今現在のご自分のアレルギー値やアレルギーの原因を調べることができます。
蚊に刺されたようなふくれた発疹ができ、みるみる広がってくるものです。かゆみが強く、多くは数十分で拡大して24時間以内には跡形もなく消えるのが特徴です。
原因は食べ物のアレルギーや薬のアレルギーのこともありますが、多くの場合、直接的な原因は明らかではなく、寒冷、ストレス、機械的刺激、体調不良などが関係します。 治療は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服が主体です。
治療方法のご提案
抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬の内服薬
親指の爪に起こる場合が多く、巻き込む形や深さによっては爪が皮膚に食い込んで炎症を起こすこともあり、出血や化膿を併発することがあります。
一般的な治療方法はワイヤーなどによる矯正で、当クリニックでもVHO式巻き爪矯正法を行っております。
治療方法のご提案
フェノール手術
テーピング
ペディグラス ※自費診療
VHOワイヤー処置 ※自費診療
暑いわけでも運動をしたわけでもないのに大量の汗をかいてしまう病気です。全身の汗が増加する「全身性多汗症」と身体の一部のみ汗が増加する「局所性多汗症」の2つに分けられます。
運動や緊張で増悪すること、遺伝的要因が関係していることは知られていますが、原因ははっきりとは解明されていません。ただし、「全身性多汗症」では結核などの感染症や甲状腺機能亢進症、神経疾患、薬剤などによるものが知られています。また、「局所性多汗症」では手術や外傷などが原因となる場合があります。
治療方法のご提案
保険外用薬(アポハイドローション ・ラピフォートワイプ ・エクロックゲル)
ボトックス注射 ※保険/自費
ダラシンローション・塩化アルミニウム ※自費
思春期に多くみられる皮膚病で、毛穴が詰まることによって発生します。
思春期は成長ホルモン、思春期以降はストレス、過労、夜更かしなどの不規則な生活、便秘、ホルモンバランスの崩れなどにより、皮脂分泌が過剰になり、毛穴が詰まります。それにより、毛穴周囲の皮膚が角化異常(毛包周囲の角層が厚くなる)を起こすことが原因です。保険でのニキビ治療レーザー「オムニラックス」も導入しました。
ニキビが強い炎症を起こして長引くとニキビ痕になります。昨今はニキビ痕を残してしまうことのないよう、積極的に治療することが推奨されています。その他、保険治療以外にも自費でレーザー治療を行っています。
治療方法のご提案
内服薬・外用薬
オムニラックス光線治療
ウルトラセル ※自費治療
皮膚のできものの内、小さくて突起したものを一般にイボと呼びます。 皮膚の傷から侵入したヒト乳頭腫によって感染します。
このヒト乳頭腫ウイルスにはたくさんの種類があり、イボの形や性質、できやすい部位などが違います。 また、伝染性軟属腫というウイルスでうつる水イボもあります。この水イボは子供同士でうつし合いますが、大人はこのウイルスに対する免疫力を持っており、伝染することはあまりありません。
イボは大きく分けて3種類あり、それぞれ治療法が異なります。
治療方法のご提案
尋常性疣贅 … 液体窒素、内服、外用、レーザー(自費)
脂漏性角化症 … 液体窒素、内服、レーザー(自費)
伝染性軟属腫 … 処置(麻酔テープの貼り方)
水痘・帯状疱疹ウイルスによって皮膚の痛みや発疹などが起きる皮膚の病気です。 身体の左右どちらか片側に、帯状に赤い斑や小さい水ぶくれが出現します。一般的に身体の中心線をまたいで両側に出ることはありません。 このウイルスは治癒した後も神経節に潜んでいます。元気な時は自然免疫で抑え込まれますが、体調不良や睡眠不足、強いストレスを感じている時、また、患者さまがご高齢で免疫機能が低下している場合など、ウイルスが再活性化して再び発症することがあります。 治療は抗ウイルス剤の内服が効果的です。50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンを接種し予防することができます。市の助成対象となりますので、助成につきましては市町村にお尋ねください。当院で接種可能です。接種を希望される際は予約(ワクチンの取り寄せのため)が必要です。
治療方法のご提案
内服
外用
電気治療(神経痛)
ワクチン(詳しくはこちら)
貴金属が触れている部位にかゆみ、赤み、腫れ、水ぶくれが出現することがあります。これは金属アレルギーによるものであることが多く、原因の診断はパッチテストによって行ないます。日常的に、あるいは仕事でなにげなく使っている物質が原因と判明することもあり、原因不明の湿疹の原因検索の一つとして非常に有用な検査です。
なお、アトピー性皮膚炎、汗疱、掌蹠膿疱症、扁平苔癬など、金属アレルギーが原因となって発症する皮膚疾患も存在し、金属の接触部位以外に症状が出現することもあります。ご希望であればパッチテストを行うことができます。
あざには様々な種類があり、できる場所、色、形により、種類が異なります。
生まれつき、遺伝、ストレス、間違った肌のケア、加齢など、原因がはっきりわかっていないものも多く、治療も様々です。
当院ではレーザーでの治療も行っております。下記の症状は保険適用となります。
扁平母斑・太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性刺青・いちご状血管腫・単純性血管腫・毛細血管拡張症
気温が低く、また、一日の内の気温差が10℃以上となる初冬、晩冬などの時期に、手先、足先および露出部である頬、耳などにむずがゆい赤み、腫れ、うっ血などの症状が現れます。
寒冷にさらされると皮膚局所の小動静脈や毛細血管が収縮して血液の循環が悪くなります。次いで暖かい室内などに戻った時、急激に暖かい血液が流れ込むと循環障害が起こり、血液のうっ滞が局所に生じます。これがしもやけの原因になります。
治療は外用剤や内服薬によって行います。
皮膚の色が白く抜けてしまう皮膚のトラブルで、白斑は身体のどこにでもできます。自己免疫性疾患の一種ではないかと言われていますが、原因ははっきり解明されておりません。
痛みやかゆみはありませんが、まだら状に色が抜けてしまうため、多くの患者さまが精神的につらい思いをされています。
治療方法のご提案
ナローバンド
外用薬
医学専門用語では「熱傷」と呼ばれ、熱による皮膚や粘膜の外傷のことをいいます。やけどをすると直後から赤みや腫れが現れますが、その後は状態により異なります。
応急処置としてすぐに冷やし、できれば何も貼らない状態で皮膚科の診察を受けてください。ヒリヒリするときはラップを巻いてください。
単純ヘルペス(単純疱疹)はその名も単純ヘルペスウイルスによる感染症です。好発するのは口唇や口囲、陰部や臀部で、症状が唇に出たものを口唇ヘルペスと呼びます。皮膚の一部が赤く盛り上がり、その内部に小さな水疱が多数出現して痛みを感じることがあります。
治療としては、外用薬、内用薬がありますが、ヘルペスの予防として内服薬を処方することも可能となりました。ペルペスかな?と思った方には検査を行っております。
極細のニードルを使って真皮層にのみ直接熱刺激を与え、コラーゲンの再構築効果を誘う「ウルトラセル(FRM/ニードルRF)」という美容法、極細のレーザーを剣山のように照射することにより、皮膚の再生力を利用する「フラクショナルレーザー(モザイク)」という美容法などでニキビ痕を消します。メスを使わないため、「ダウンタイム」がほとんどないのも特徴です。